難病「大腿骨頭壊死」について
「大腿骨頭壊死症」は股関節が破壊され、疼痛や歩行障害を引き起こす難病(厚生労働省指定難病)です。
若い患者様が多く、治療は人工関節が一般的です。
患者様の特徴
<発症しやすい年齢>
30代
<両足での発症率>
50%
<発症原因>
ステロイドでの治療を
トリガーとして発症するケースが
多くみられます。
About概要
ステロイド治療や習慣性飲酒による血流障害から、骨頭が圧潰すると、股関節の激痛、歩行障害が生じます。
現行の治療法「人工関節」には、いくつかのデメリットがあります。
現行の治療法「人工関節」には、いくつかのデメリットがあります。
今もっとも期待されているのは…
生涯、自分の関節で過ごせる再生医療の確立です。
大腿骨頭壊死患者は、COVID19(新型コロナウイルス感染症)の影響で
2~3年以内に世界で「数千万人増加する」と言われています。
※1 出典: Ikeuchi K, Hasegawa Y, Seki T, Takegami Y, Amano T, Ishiguro N. Epidemiology of nontraumatic osteonecrosis of the femoral head in Japan. Mod. Rheumatol. 25(2), 278-281 (2015).
論文による指摘※2
- 01. 大腿骨頭壊死のリスク要素はステロイド
- 02. COVID-19肺炎に対するステロイド治療
- 03. SARS流行時のステロイド治療による
大腿骨頭壊死発生率は24%
※2 出典:Guan WJ, Ni ZY, Hu Y, et al. Clinical characteristics of coronavirus disease 2019 in China. N Engl J Med 2020; 382: 1708–20. Tang C, Wang Y, Lv H, Guan Z, Gu J. Caution against corticosteroid-based COVID-19 treatment. Lancet 2020; 395:1759-1760. Sodhi N, Acuna A, Etcheson J, et al. Management of osteonecrosis of the femoral head. Bone Joint J 2020;
私たちの提供価値
再生医療の治療フロー(大腿骨頭壊死症・骨内投与治療の場合)
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研究成果にもとづいた
再生医療プロダクトの提供ハイスペック脂肪由来幹細胞、成長因子、エクソソーム、細胞Padを研究開発。注入時の成長因子や細胞の固定を工夫することで、より長期間の効果継続が可能となります。
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オリジナルの骨内投与用
手術機器(デバイス)を提供正確に細胞を骨内注入するための、オリジナルデバイスを開発(特許出願中)。治療時は皮膚を約1cm切るだけなので、短時間の手術(骨内投与治療)が可能です。環境に配慮した素材を用いた開発も進めています。
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再生医療
コンサルティング細胞と成長因子を使った「再生医療」の導入を支援します。保険診療、自由診療をカバーするクリニック経営、ブランディング、技術指導などトータルにサポートします。
大腿骨頭壊死症で培った
再生医療の技術を
変形性膝関節症、骨折、
骨粗鬆症等の治療にも応用します。
従来の治療法との比較
比較項目※1 | 従来の治療法 | セルファクターの 提供する新しい治療法※2 |
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手術方法 | 人工関節手術 | 細胞と成長因子を用いた再生医療 (国内初の骨内投与治療) |
入院期間 | 2~3週間 | 2~3日 |
切開サイズ | 約10cm | 約1cm |
手術時間 | 1時間~ | 5分 |
医療費 (術後含む) |
約1,000万円※3 | 自由診療| 約250万円~ |
手術難度 | 担当医の経験値によって差が出る | 専用デバイスで、研修医でも正確に手術可能 |
※1 大腿骨頭壊死症を対象に比較しています
※2 症状が進むと治療できないケースがあります
※3 入れ替え手術含む生涯での試算
先ずは再生医療法
(安全確保法下、自由診療)に基づく治療に適用。
その後、保険診療での普及を
目指します。
描く未来
セルファクターは、「大腿骨頭壊死」に留まらず、様々な病気・事業への展開を通じて患者さまのWell-beingを広げます。
難病・希少疾患の治療は企業利益にそぐわない点が多く、継続的な開発者の確保が難しい分野です。セルファクターは、そうした課題を乗り越え、患者様と社会に必要とされる安全な再生医療技術を提供し続けます。